少しだけ、歩く

ゆる~く、自己成長につなげたい。雑記。

ネカフェで「聲の形」(マンガ版)をいまさら読んでの感想

 今回は、先日、長崎から近畿地方へ一人旅したときの,一日目に泊まった大阪のネカフェで「聲の形」を読んだことの感想を書こうと思います。

 まずもって、ネットカフェに泊まること自体初めてだったので、少しワクワクしていました。ですが、一つ言えることは、僕にとって夜を過ごすことはちょっと厳しかったかなと感じました。思っていた以上に、入ってこようと思ったらすぐに人が入ってこれるような感じだったのが大きいですかね…。

 

 まぁ、そのことについては置いといて、「聲の形」を読んだ感想について書こうと思います。名前自体は聞いたことがあったのでとりあえず手に取ってみたんですが、思いの外、読むのが止まらなくなったんですが、次の日のことも考えて4巻まで読んでその時は終わって、一人旅から帰ってきてから5~7巻を読み終えました。

 話のあらすじとしては、日々の生活の退屈に打ち勝つことに奮闘していた主人公・石田 将也のクラスに、聴覚障害を持つ西宮 硝子が転校してきて、西宮の耳が聞こえないということを理由に、好奇心からいじめをする。そのいじめは、西宮の補聴器を壊すほどまでになり、卒業を待たずして、再び西宮は転校してしまうが、その後、いじめの標的は、もともと西宮に対するいじめの主犯である石田に向かい、仲の良かった友達からもハブられるようになる。それから、石田はそのことを引きずりながら、高校三年生になり、バイトに明け暮れてようやく稼いだ西宮の補聴器代を母の寝室に置き、最後に西宮に謝ってから自殺することを決意し、西宮のもとへと向かうと…。

 石田や西宮の周囲の登場人物のキャラクターも個性的で、かつ、どうしてもいびつな部分があるんですが、石田の変化によって少しずつ周囲にも変化が現れるようになり、最終的には、一応仲を取り戻すことができたと言えるぐらいには回復しましたね。

 何とも言えないのは、初めに西宮をいじめたのは石田であり、作中にも、西宮の母親の厳しい(当たり前だが)言葉もあるように、結局、西宮のどうしようもなかった小学校時代は返ってこないのであり、その代償を本人が埋めるなんてことはおそらく無理でしょう。しかし、今の西宮をしっかり見て石田なりの行動をしていたことに、西宮の母親も納得してくれはしたのはよかったと思いました(実際、そうそううまくいくとは思いませんが)。

 あと、読んでて思ったのは、僕が見ていた限り、川井の顔から✖が外れたのを強調して書かれていたシーンがなかったように感じたんですが、まぁ、川井は根っこからああいう性格だから、大きな変化は望めなかったのかもしれませんね。

  

 おそらく、書かれていない,小学校時代の男友達との仲も回復できていればいいなぁと思いました。では。