「カラフル」な世界を再認識(「カラフル」(森絵都))
昨日は、とある事情で長崎→博多へ行っていたんですが、人が多すぎますね…。長崎駅と比べ物にならない。たくさん人がいると、だんだん、自分(個々人)の存在意義なんて考えだすものだから、らちが明かない。
というわけで、行きの特急で読んだ、「カラフル」(森絵都)の感想を書こうと思います。
簡単なあらすじ
「おめでとうございます、抽選に当たりました!」
主人公は生前の罪によって、輪廻のサイクルから外れてしまっていた。そこで、天使による抽選に当たり、現世での再挑戦の機会を得ることに。それは、自殺した少年、真の体にホームステイし、生前の自分が犯した過ちを見つけることだった…。
読みながら、話の内容からして、読みやすいな~と思いながら、読んでました。
何となく、題の「カラフル」の意味について考えながら読んでいたんですが、まあ、ありきたりと言えばそうなのかもしれませんが、しっかり、「カラフル」の意味については明言されていたなと。
真が自殺する前と、その後とを比べて、主人公の身に起きたことを考えると、何事も、早々に結論付けるのは、あまりよくないなと改めて思いました。
母親が不倫していたことの消火として、父親も昔は…は、納得はできるんですが、うーんと、話として、少し物足りず。
また、真という人間の、長所・短所がはっきりしていて、比較として、母親の話になったところは、割と楽しく読めました。
まあ、ハッピーエンドだったので、よかったんじゃないかなと思います。
では。