天才って何やねん(「天才はあきらめた」山里亮太)
こんにちは!
今日は、「天才はあきらめた」(山里亮太)を読んだので、その感想を書こうと思います。
ここ最近、芸人さんのラジオを聴くことが増えて、山里さんが深夜ラジオをしていることは知っていたのですが、あまり聴いたことはありませんでした。
今回、たまたま本屋の平台でこの本を見つけて、まず、タイトルの「天才はあきらめた」から掴まれ、また、芸人さんのエッセイ本は大抵面白いということをなんとなく感じていたので、そのままレジへ。
彼にとっての「天才」の定義に彼自身を含んでいないようでしたが、この本を読めば、たいていの方は、彼がまごうことなき「天才」であるように…(これ以上は解説の若林さんの話に乗っかって止めておきましょうw)
彼ほど、劣等感を力に変える効率の良さを持っている人はそうそういないでしょう。
普段、僕なんかは、そういう場面に出くわすと、現実逃避に走ることが多々ありますが、彼は、尋常ならざる劣等感を感じた場合、自らの背後に自ら壁を作り、前にしか行けない状況をつくって、それを「ガソリン」に変えていきます。
「何者か」になりたい。モテたい。という理由で始まった彼の芸人人生に、行く手を遮る「天才」たち。芸人としてネタを創るということ…。
今回、改めて、2004年のM1のネタを見ました。ただ見ている側に不安や焦りを感じさせない,圧巻のネタだったと思うし、言葉のタイミングや言い方,ワードセンスに「天才」だと感じる他なかったので、解説の若林さんの言葉通り,「天才」と言わせたいがために、この本を書いたのではないか?とまで考える始末。
また、僕的には、元々しずちゃんとコンビを組んでいて、ほぼ無理矢理解散させられた相方さんに対する謝罪,感謝はしないと人として終わる気がします(笑)。
とりあえず、しばらく、山里さんの深夜ラジオを聞いてみようと決意するほどに面白く、また、伝わるものがあるエッセイ本でした。
では。