円卓(西加奈子)を読んで
こんばんは。
円卓を読みました。
簡単なあらすじ
ぽっさんの吃音を格好いいと思い、香田めぐみさんのものもらいに憧れる,好きな言葉は「孤独」の8歳の少女、こっこ。
常識なんてなく、そんなものはくそ食らえだと言わんばかりのこっこは、可哀そうな,また、孤独なものに憧れながらも、家族の,幸せな家族だと言わんばかりの雰囲気に辟易しているが…。
まず、帯を見るだけで、心を惹かれますよね。
8歳で「孤独」になりたいだなんて、絶対おもろいやん、ってだけで、購入確定。
200ページ弱と、割と読みやすいページ数。
序盤から、「ものもらい」になって、眼帯をつけることになった女子生徒に嫉妬するという、感情の暴れっぷり。
でも、確かに、自分の行為が相手を害するかなんて、どこで身につけてきたんでしょうね~、僕たち。
理屈では説明しきれないことを、こっこの祖父の石太は、「いまじん」することなんや。と教える。
いまじん。想像。
こっこの気持ちもわかるので、「いまじん」を覚えさせたら、こっこの行動が面白くなくなるな~なんても思いますが、そこを超えて、上手に使い分けていきながら、こっこなりの目線を大事にしていくのも一つの成長なんだろうなと思います。
っていうか、こっこのクラスメイトの個性が強すぎる…。いや、ひょっとしたら、忘れてしまっているだけで、こんな感じだったのかも。
この小説を、自分のものの考え方と重ねて読むことで、まだまだ幼いなぁと痛感。
次は、「新世界より」を読もうと思います。
では。