少しだけ、歩く

ゆる~く、自己成長につなげたい。雑記。

海辺のカフカ(村上春樹)を読んで 

 ここ数日、海辺のカフカ村上春樹)を上下巻、約1000ページを読んでました。

 

 一年前ぐらいに、上巻を60ページぐらいで読むのをあきらめて、積読処理のために読みだしたんですが、後からはまってきて、本屋バイトの時に下巻を買って、読み終えました。

 

 あらすじ

上巻 「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」ー15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ち出したのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケットライト、鯉スカイブルーのレヴォのサングラス。小さい頃の姉と僕が写った写真……。

 

 村上春樹は、「ノルウェイの森」を読み返したぶりですが、文章が読みやすいからなのか、すらすらと、世界観に入っていけました(前回、60ページでやめたくせにね)。

 

 主人公は、15歳の少年、田村カフカ。と、60を過ぎたナカタさん。(どちらも男)

物語の内容を少しでも書こうとすると、全部書かなければいけないような気がしてくるので、僕が気になった要所だけ。

 

 まず、時々出てきた、「世界で一番タフな15歳の少年になる」ということを、どう捉えるか。「タフ」って何だろうね。まず、肉体的な「タフ」なのか、精神的な「タフ」なのか。精神的なタフさって、ネガティブな部分を克服した先にあるんだろうというのが、ちょっとした僕の持論(っていうか、当たり前か)。そして、ネガティブな部分を克服した先のタフさって、誇るべきなのかどうか。

 

 小説の中で、少年が高松の山?の中の小屋でしばらく過ごすんだけど、そんな生活、してみたいな~と、小並感。

 

 終盤、佐伯さんという、おそらく少年の母親であるだろう人(読者の想像に任せられている)が、少年を、昔、彼女の恋人だった人が書いた絵を描いた?ような表現があって、よく分からなかったので、まだ理解が足りないなと。

 

 こういう感想書きって、下書きとかした方がいいんだろうけど、基本面倒くさがりなので、適当に文字を羅列します。

 

 と、ここまで書いて、書くのに疲れてきたので、twitterに投稿した、小説中の自分なりの名言を書いときます。


「田村カフカくん、あるいは世の中のほとんどの人は自由なんて求めてはいないんだ。求めていると思いこんでいるだけだ。すべては幻想だ。もしほんとうに自由を与えられたりしたら、大抵の人間は困り果ててしまうよ。覚えておくといい。人々はじっさいには不自由が好きなんだ」

 

 「…すべての文明は策で仕切られた不自由さの産物なんだ。…結局のところこの世界では、高くて丈夫な柵をつくる人間が有効に生き残るんだ。それを否定すれば君は荒野に追われることになる」

 では。